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1981年05月 鈍行列車の旅〜南東北その1

1981年のゴールデンウィークに南東北の列車に乗りに行きました。
上野を前の日の夜に発ち、翌朝会津若松へ→日中線往復→新津→坂町→今泉→赤湯→福島→上野というコースにしました。
ここでは、日中線の写真を中心に紹介します。

会津若松への夜行列車

この当時、東北新幹線もまだなく、高速道路も磐越自動車道はなく夜行バスもありませんでした。
会津若松は東京から200キロ程度ですが、幹線筋から離れていることもあって夜行需要もありました。多客時には
臨時急行ばんだい55号 上野22時44分→会津若松04時50分 気動車       
臨時急行ばんだい57号 上野23時09分→会津若松05時51分 客車(郡山から快速)
季節急行ばんだい09号 上野23時49分→会津若松05時00分 電車        
定期急行ばんだい11号 上野23時55分→会津若松05時12分 電車        
(1980年10月改正)と4本の列車があったほどです。

これらの夜行列車に合わせて、うまい具合に会津若松05時17分発の621列車に接続します。
本来なら12系客車のばんだい57号に乗りたかったのですが、621列車に接続できず乗っても意味がないので
一番早く着くばんだい55号に乗りました。架線下の気動車急行で、当時は当たり前であった非冷房のキハ58でした。

日中線

日中線は福島県喜多方市の喜多方駅から同県熱塩加納村(現喜多方市)の熱塩駅を結んでいた路線です。
戦前に喜多方から山向こうの山形県米沢市を結ぶ路線として計画され、日中線区間を開業して戦争により中断されてしまいました。
沿線に小さい温泉があるものの、大した観光地や産業もなく利用客も高校生が中心で朝1往復、夕方2往復の典型的なローカル線となっていました。
日中線という路線名は、終着駅熱塩の少し先の地名から取られましたが、この本数で「日中は走らない日中線」と揶揄されるようになってしまいました。

621列車 会津若松05時17分→熱塩06時41分  622列車 熱塩07時02分→喜多方07時38分
623列車  喜多方16時04分→熱塩16時32分  624列車 熱塩16時56分→喜多方17時32分
625列車  喜多方18時25分→熱塩18時53分  626列車 熱塩19時08分→喜多方19時36分
(1980年10月改正)
621列車会津若松駅 621列車会津若松駅
621列車 会津若松駅にて 621列車 会津若松駅
●621列車はDE1049に牽かれた2両の61系客車でした。隣に乗ってきた、ばんだい55号がいます。結構乗り換え客が多かったです。
オハ61 2715車内
621列車 喜多方駅到着 621列車 オハ61 2715車内
●会津若松から23分で喜多方駅に着きます。台車が古いのと軌道具合が今ひとつなのか、トランポリンのように上下振動が酷かった記憶があります。
●ここで32分の休止。乗っていた人が結構降りてしまいました。編成のオハ61 2715は背もたれにモケットがあります。
喜多方駅に停車中の621列車 221Dに追いつかれる
喜多方駅に停車中の621列車 221Dに追いつかれる
●621列車が喜多方に着いた10分くらい後に新潟行の221Dが到着します。気動車4両ですが、両端キハ45で中間はキハ35でした。
日中線廃止反対幕 オハ61下部
日中線廃止反対幕 オハ61下部
●駅構内に廃止反対の横断幕・・・ 国鉄末期のローカル線でよく見られた光景です。
●この時点では廃止は決定していませんでしたが、どう見ても廃止は決定という感じでした。
●日中線の列車は2両編成でしたが、この当時はまだ旧型客車は多数残っているため緩急車が多く確保できず最後部がオハ61でした。
●オハ61にはテールライトが付いていませんから、簡易的なテールライトがフックに吊り下げられています。
621列車喜多方出発 621列車喜多方出発
621列車喜多方駅出発 621列車喜多方駅出発
●06時12分、621列車は喜多方駅を出発します。
621列車喜多方駅出発 日中線に入る
621列車喜多方駅出発 日中線に入る
●いくつものポイントを渡り日中線に入ります。カブに抜かれるようなゆっくりとした速度で進んでいきます。
会津村松駅到着 会津村松駅名標
会津村松駅到着 会津村松駅名標
●会津村松駅に到着です。駅は朽ち果てています。
●国道459号と県道333号の交差点近くに駅がありました。
会津村松駅出発 会津村松駅出発
会津村松駅出発 会津村松駅出発
●06時20分出発。貨物側線が1本ある駅でした。現在は道路ができたり宅地開発も進んでいます。
上三宮駅名標 上三宮駅に停車中の621列車
上三宮駅名標 上三宮駅に停車中の621列車
●押切川を渡ってすぐに駅がありました。ここも、会津村松駅と同じく朽ちています。
上三宮駅発車 会津加納駅名標
●上三宮駅発車は06時25分です。上三宮から会津加納付近は現在道路になっています。
会津加納駅出発 熱塩を目指す621列車
会津加納駅出発 熱塩を目指す621列車
●会津加納駅発車は06時33分です。会津加納駅を出ると列車は大きく右にカーブします。
田園地帯を進む 熱塩駅到着
田園地帯を進む 熱塩駅到着
●06時41分熱塩駅に到着します。到着後すぐに機回しが始まります。
機回し 機回し
機回し 機回し
●この時代は、危険な行為を行わなければ線路近くに出ていても咎められることはありませんでした。おおらかな時代でした。
機回し 機回し
機回し 機回し
●本線に戻り停車。車掌さんがポイント操作してこちらに接近します。
機回し 機回し
機回し 機回し
連結! 熱塩駅名標
連結! 熱塩駅名標
●熱塩駅の駅名標は化粧直しして間もないのか綺麗でした。
熱塩駅舎 熱塩駅の時刻表と運賃表
熱塩駅舎 熱塩駅の時刻表と運賃表
●熱塩駅から発車する列車は前述の通り1日3本しかありません。この当時東京まで4000円ちょうど、現在は喜多方から東京まで5500円です。40年で1.4倍近くになっています。
熱塩駅車止め 熱塩駅発車
熱塩駅車止め 622列車熱塩発車
●ゴールデンウィーク初日、桜が満開でした。07時02分熱塩を後にしました。
会津加納駅発車 喜多方駅
会津加納駅発車 喜多方駅
●会津加納で少し止まり07時18分に発車。喜多方には07時38分に到着です。
●喜多方駅、この頃はまだラーメンで有名ではなく知る人は知っているという感じでした。

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